こんにちは!けいです。
診察の際に、

とよく質問されます。


この記事はこんな方に向けて書きました
- ペットの食事の情報がたくさんあって困ってます!
- 手作り食って本当にいいの?
- 結局どんな食事を選んだらいいのかアドバイスが欲しい!
サクッと結論
ペットフード(ドライフード・缶詰など)も手作りフードも
それぞれメリットや気になる点があります。
絶対にこれがいい!とは言えないので
色々試してみて
その子その子に合ったもの、
そして飼い主様の生活スタイルやお財布と相談して選びましょう!
目次 [非表示]
ペットのご飯・・何を選ぶ?
犬はオオカミの子孫で肉食に近い雑食動物、そして猫はほぼ肉食動物と言われています。

「種に適した食事」とは「肉も骨も内臓も丸ごと食べる」
ということになりますが、それは現実的ではないのが現状ですよね。
(注)上記以外に食品を急速凍結・乾燥させたフリーズドライフードなどがあります。
(一社)ペットフード協会が実施している全国犬猫飼育実態調査のデータによれば
犬・猫共に7割くらいの方が、ペットの食事として
ドライフードを与えています。
また、9割近い飼い主様たちがドライフード・半生タイプのフードや
ウエットフードなどを利用しているという結果になりました。

でも漠然と選ぶより、食事について学んでみましょう!

総合栄養食とは
健康な犬猫を対象とした主食タイプのペットフードのこと
「妊娠・授乳期」「幼犬・幼猫期」「成犬・成猫期」「全成長段階」の4つの区分がある
米国飼料検査官協会(AAFCO)の基準を採用
分析試験(施行規則の栄養成分の基準に合致しているかを証明する試験)または
給与試験(実際に給与試験を行って総合栄養食であると証明する試験)が必要

ペットフードの最低限必要な栄養基準や原材料、表示に関することです。
この基準では肉食動物に近い犬や肉食動物の猫には
タンパク質が少なすぎると学びました。

結論から言うと、その子の体調と
飼い主さまの生活スタイルに合わせるのがいいと思います。

手作り食について

わたしが習ったのは以下の通りです。
①生で食べられる肉は生でもよいと習いましたが、
下痢をする場合もあるので加熱をした方がよい
(生卵は ビオチンを破壊する可能性あり)
②野菜は生でOKですが、玉ねぎなど与えてはいけない食材に注意
③レバーは肉全体の5%を超えない様にする
④脂身が多いと脂肪過多になるので脂身や皮は取り除く
⑤犬も猫も体重1kgあたりのタンパク質必要量はおおよそ4~6g
(肉100gに含まれるたんぱく質は約20gくらいで計算)
⑥油はオリーブオイル、アマニ油、えごま油などを使う

わたしの経験談~愛犬の食事事情~
わたしはもうすぐ17歳になるウエスティ×ヨーキーのMIX犬を飼っています。
子犬の頃からHill‘sの総合栄養食のドライフードからスタートして
太ってきたら同じくHill‘sのr/dという療法食で維持。
特にお腹も壊さず、大きな問題もなく過ごしていました。
その頃の私は手作り食の知識はほとんど無く、
信頼できるメーカーとその子に合った食事を選べば
問題はないという考え方(苦笑)
ところが・・・愛犬がもうすぐ15歳になる直前、
左足の肉球の一部に腫瘍ができ、手術をすることになったのです。
その時の記事はこちら
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【犬の皮膚にできものができた!】腫瘍かも?悩む前にやるべきこと
続きを見る
術後、抗がん剤とステロイドで治療を継続していると、
徐々に皮膚にトラブルが出るようになりました。
膿皮症が何か所もできて、いつも痒がって身体を舐めています。
膿皮症用の治療用シャンプーで薬浴すると少し落ち着きますが
またすぐ再発。それも5か所以上いっぺんにできるのです。
抗生剤を飲ませれば落ち着くことはわかっていましたが、
これ以上内服薬を増やすのは良くないと考えて
色々調べた結果、手作り食を試してみることにしたのです。
経験上、「体によさそうな食べ物を寄せ集めて食べさせる」
というレシピだと栄養不足になるのはわかっていたので
習ったとおり毎日しっかりやりました。
手作り食を始めてすぐ、愛犬の膿皮症は劇的に改善。
しかも嗜好性も高くて喜んで食事をする愛犬に
とても幸せな気持ちになりました。
ただし・・・冷凍やまとめて作るなど工夫はするものの、
作るのに手間がかかる上に、食材の購入に時間がとられるし、
お金も普段の1.5倍~2倍くらいかかりました。

手作り食は素晴らしいと思いました!
他に、手作り食を始めて愛犬の体調面で気になった点は
①食材によってはお腹が緩くなる
(うちの子は特に生食はダメでした)
②レシピよりオメガ3源等の油を少なめに入れているが、高脂血症気味になった
の2点です。
思い切って油はストップし、食材もタンパク源はしっかり加熱して与えることに変更し、
高脂血症もおさまりました。
合う、合わないはやってみないとわからないというのが正直なところです。

そして・・・16歳になった時、
このブログを書くきっかけになった急性膵炎と胆嚢炎を併発。
相当厳しい状態から、幸いなことに命は助かりましたが、
このことをきっかけに手作り食から療法食に切り替えました。
現在の愛犬の食事
①療法食のドライフード(消化能力が落ちて吐きやすくなったのでふやかしています)
②療法食の缶詰
③体重が減ってきたのでカロリー追加の為のミルク
④お楽しみ(?)週に2回くらいゆでたささみ1本を食事と一緒に
尋常じゃなく喜びます^^
膵炎の子も使える優れもの!うちのワンコも大のお気に入りです^^
「ペットにはどんな食事を選んだらいいの?」の答え
わたしたちは食べたもので出来ている「You Are What You Eat」
これは間違いのない事実。
でも何を選ぶかは
各々の体調や体質、状態によって臨機応変に考えるのが一番だというのが私の答えです。
この記事が、食事に関する選択肢の一助になれば嬉しいです^^
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